時として鬱々となりがちな方に、ぜひ一読をお勧めしたい本です。難しい内容が平易に書いてあり、非常にわかりやすいです。
精神的な病気にはセロトニンが関係あるらしい…というところまではTV・新聞などからの情報で薄々承知していました。今回、系統立てて学んでみるとなるほど~!というポイントがたくさんあって嬉しくなりました。
人間はストレスをなくすことはできないので、ストレスに打ち勝つのではなく、消す技術を伝授しましょうというのが著者のメッセージです。以下、気になった個所を箇条書きでまとめていきます。
・うつ病やパニック障害を引き起こすメカニズム
身体的ストレスと精神的ストレスの影響経路は、全く別にある。視床下部→脳幹・縫線核と精神的ストレス情報が伝わることにより、神経伝達物質を出すセロトニンの働きが阻害されて、うつ病やパニック障害等の精神病が生じている。
・学習脳、仕事脳、共感脳
人間の質を決定づけるのは上記の三つの脳。学習脳はドーパミン神経と、仕事脳はノルアドレナリン神経と、共感脳はセロトニン神経と密接に関わっている。
・セロトニン不足とうつ病
うつ病には遺伝子の問題からセロトニン不足が生じる先天的うつ病と生活習慣病による後天的うつ病の二種類がある。治療薬SSRIのメカニズム(略)。SSRIでは根本的な解決に至らないので、自らセロトニン神経を活性化することが必要。
・セロトニン神経の構造を変えるには
毎日セロトニン神経を活性化し続けると構造が変わり、セロトニンの放出量が多くなる。
太陽の光を浴びる(30分程度)+リズム運動(5~30分)をできるだけ長期間継続する。
リズム運動とは一定のリズムを刻みながら身体を動かすことなので、腹式呼吸・ヨガ・太極拳・念仏・ガムをかむ・太鼓を叩くのでもOK。一定のリズムが肝心で、激しい運動の必要はない。
・身体的ストレス経路には
情動の涙を流すこと(週に1回?号泣)が有効です。
笑った場合=元気が出る
涙を流すと=スッキリする
笑いにもストレス解消力はあるが、涙を流すことは遥かに効果的。
一応、私が読んで号泣できた本を挙げておきます。
た、足りません。もっと号泣グッズを充実させなくては。
次に、号泣用の著者お勧め。
火垂るの墓は、私は駄目だ…。お母さんが空襲による全身大やけどで亡くなるところで、もう耐えられません。かえってストレスかも…。う~ん。個人的な趣味ではありますが、悲恋系(錦繍とマディソン郡の橋ラインですね)を中心に揃えようと思います。
☆最後に、とても大切なこと☆ あくまで私見ではありますが…。
うつは絶対に自分だけの力で治そうとしては駄目。非常に危険だと思います。
医師による治療(服薬、カウンセリング)を継続して受けながら、あくまで補助的な手段として著者が示している技術を生活の中に取り入れることは有効だと私は考えます。
自己の力だけで治癒できなかったときは、最悪取り返しのつかない事態に陥ります。このレビューを読んで、医者に行かなくても治るかもと思ったら、大間違いだと私は思います。
どうか、これだけは気を付けて本書を活用されることをお勧めします!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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